コラム
2026.07.10

「CPAP治療だけではありません」―睡眠時無呼吸症候群のさまざまな治療法

これまでのコラムでは、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療、CPAP(持続陽圧呼吸)療法についてご紹介してきました。

睡眠時無呼吸症候群のというと、「CPAPをつけて寝る治療」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし実際には、すべての患者さんに同じ治療を行うわけではありません。

睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度、体型、生活スタイルなどを考慮し、一人ひとりに合った治療法を選択することが大切です。

今回は、睡眠時無呼吸症候群のさまざまな治療法についてご紹介します。

 

CPAP療法は最も代表的な治療です

中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、CPAP療法が標準的な治療となります。

就寝時に専用のマスクを装着し、空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぎ、睡眠中の呼吸を安定させます。

日中の眠気や起床時の頭痛の改善だけではなく、高血圧や心血管疾患のリスク低減も期待されています。

 

軽症の方にはマウスピース治療という選択肢もあります

軽症から一部の中等症では、歯科で作製する「口腔内装置(マウスピース)」が有効な場合があります。

下あごを前方へ移動させることで気道を広げ、睡眠中の無呼吸を改善する治療法です。

CPAPが合わない方や、旅行・出張が多い方などにも選択肢となることがあります。

 

生活習慣の見直しも重要です

睡眠時無呼吸症候群では、生活習慣の改善が症状の軽減につながる場合があります。

例えば、

・体重管理・減量

・適度な運動

・飲酒量の見直し

・禁煙

・横向きで寝る工夫

などは、無呼吸の改善に役立つことがあります。

特に肥満が原因となっている方では、体重減少によって症状が軽くなることもあります。

 

原因によっては耳鼻咽喉科や歯科との連携が必要なことも

睡眠時無呼吸症候群の原因は一つではありません。

例えば、

・鼻づまり

・扁桃肥大

・あごの形や骨格

などが関係している場合には、耳鼻咽喉科や歯科と連携して治療を行うことがあります。

患者さんの状態に応じて、複数の診療科が協力することも大切です。

 

大切なのは「自分に合った治療」を選ぶこと

睡眠時無呼吸症候群は、原因や重症度によって適した治療が異なります。

「CPAPしかない」と思って受診をためらっている方でも、検査の結果によっては別の治療が適していることもあります。

まずは正確な診断を受け、ご自身に合った治療法について相談することが大切です。

 

TAKANAWA GATEWAY Clinics 睡眠・呼吸器では、睡眠時無呼吸症候群の検査から治療まで、一人ひとりの状態に合わせた診療を行っています。

当クリニックが入るメディカルゾーンには、耳鼻咽喉科と歯科も併設されており、必要に応じて密に連携しながら診療を行える環境が整っています。

気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

関谷 宗之 院長
この記事の執筆・監修者

関谷 宗之 院長(Muneyuki Sekiya)

15年間、大学病院にて喘息やアレルギー、睡眠時無呼吸症候群などの専門医療に携わってきました。「これくらいで病院に行っていいのかな」と迷うような、長引く咳やいびき、息切れも、実は体からの大切なサインです。ひとりで抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの毎日の心地よさを取り戻すパートナーとして、真摯に寄り添います。

略歴

  • 2010年 東邦大学医学部医学科 卒業
  • 2010年 東邦大学医療センター大森病院 初期臨床研修医
  • 2012年 東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科 入局
  • 2017年 社会福祉法人三井記念病院 呼吸器内科 医員
  • 2019年 東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科 助教
  • 2026年 TAKANAWA GATEWAY Clinics 睡眠・呼吸器 院長

資格・所属学会

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
日本喘息学会 喘息専門医
日本禁煙学会 禁煙認定指導医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本睡眠学会
日本感染症学会